新型?!変えなくていいところは変えません
カテゴリー
:ショールームダイアリー
スタッフ
:渡邉 一史 / ワタナベ カズシ
[【Alfa Romeo専任】スペシャリスト]
[2020/09/07]
アルファ ロメオは定期的にマイナーチェンジやフルモデルチェンジ、新型車の発売というものをしません。
「いいものが出来ないと商品化しない」
それがアルファ ロメオ。いいじゃないですか。
でも、販売側の我々は大変です。
常にラインアップなんて揃っていないんですから(笑)
ジュリアが発売されるまで、ずいぶん長い間、ジュリエッタとMiToだけ。4Cがあっても、かなり特殊なクルマですから、基本2車種みたいなものです。
「いいものが出来ないと商品化しない」
でも、それでいいんです。
ワタシも今や納得して、むしろ誇りに思っています。
何が変わったのか、分からないフルモデルチェンジより、しっかりと熟成させていく、モデルを育てていくブランドって、いいなって思うんです。
だからデザインもいたずらに変えません。グリルをすごく大きくしたり、ベゼルをキラキラさせたり、何か変えて「新型です」とか・・・しません。
ジュリエッタなんて日本で2012年に発売されてから、基本デザインは変わっていません。
少しずつ、熟成させて・・・未だに斬新なデザインと思ってしまう。横を見渡しても、個性的なプレスラインは新鮮で、走りも刺激的です。
オーナー様からも良く言われます。
「自分のクルマがいつまでも、古く感じない」
「『最新が偉い』とか気後れしないで、いつまでもマイ・アルファ ロメオを愛せる」
永く乗っちゃいますね。5年、10年(笑)
いや、い~んですよ!そんな風に言って頂けてワタシは嬉しいですね。
前置きが長くなりましたが・・・・
この子は新型?
外観は変わった様子が無いので、中を見てみましょう。
ステアリングのレザーの縫い合わせ方が変わりましたね。
VELOCEは親指の触れる部分や内側が、ザラっとした滑りにくくしたような素材を使っていましたが、新型はオールレザー&赤いステッチ(シート赤)が入って、スポーツカーらしい高揚感を高めるものに。
クアドリフォリオの様なディープコーンに。今までのクラシックなステアリングも好きでしたが、ステアリングを替えるだけで、インテリア全体の印象がガラッと変わる事をアルファのチェントロ・スティーレは良く知っています。
スポーツ性がより高まりつつ、握った感じは細身なので、扱いやすく好印象なのは健在。
今までのドリンクホルダーにフタがあるデザインも、厚みを感じるアルミや、クアドリにはカーボンを贅沢に使用したデザインとなっていて好きなところ。ゆっくりと開閉する動作感も高級感があり好きなところの一つでした。新型のジュリアにはそれが廃止されたので(ステルヴィオはふた付き。なぜだろう)どうなのかな~と。
実際見ると・・・さすが上手に作りますな。
スイッチ類や置き場の位置を、適正な位置にしてリデザインをした感じ。
その上で、しっかりと質感を上げています。
そしてトリコローレ。イタリア国旗は・・・ずるい。
シフトレバーはよりレザー感を高めて、手の触れるところには、しっかりとしたステッチに・・・
握りやすさとデザインの個性が高まっていて、これはこれで良いと思います。
やはり手の触れる部分が変わると、ジュリアからジュリアに乗り換える方にとっても、大きな変化に感じるでしょう。
そして新しい8.8インチのインフォテイメント。
大きすぎず、インテリアの美しさを台無ししないサイズ。
画面が大きければいいという方には、理解できない話かもしれません。
この美しいラウンドしたデザインに、ナビ画面が飛び出る様な事があってはいけない。
そして朗報!スマートフォンを接続しなくても、ナビが使用できます。
そういうワタシはもうすっかり、Apple Car Playじゃないとイヤですが、
「スマホを繋げたくない時にナビしたい」
「プレミアムカーでナビが無いなんて」
「電波が悪いところで使用する時もある」
「スマホの接続が悪い時がある」
「スマホを使用していない」
といった方には、最大の弱点といえました。
色々な媒体で数々のジャーナリストには
「クルマは最高なのに、なんでナビが無いんだ」
と言われ、その印象に拍車も掛かってましたので、
多くの方々にとって、大変すばらしい進化だと思います。
こんな画面もあるのか・・・
メーター好きにはたまらない(ふふっ)
お!!
ほ~お。
ま、そうですよね。。
ほ~お。フルセグ標準。
ま、そうですよ。。ね
これで更に安全装置もステージ2になって、9万円高!
わずか9万円と言えるかもしれません。
「弱点が見当たらない・・・かも」
早く走って、足回りとか排気系とか、変化があるかチェックしたいものですね。
速報でした!